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水響庭Blog

日々、思いつくまま書き連ねて行く駄文妄想blogです。 One piece/12、進撃の巨人/エルリその他を亀更新していきます。 作品はシリーズ毎のカテ分けになっています。 現状はOne piece、進撃の巨人のみになります。話は基本R15、R18を含む流れになりますので、苦手な方はご注意下さい。

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冬島(9)R15

CP/マルエー【R15】
マルコの部屋で一夜を明かしたエース。
行為の痕跡を落とすために風呂に入るが、マルコに教えられた快感を思い出してしまい・・・という感じの9話目です。

拍手[6回]

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どのくらい寝たのだろう。
エースは廊下から聞こえる微かな足音で目が覚めた。
最近はいつも隣にいるはずのマルコがいない。マルコの部屋で一人になることなどなかったエースは、自室より一回り大きいベッドの上で、主人のいないがらんとした部屋を見渡した。

寝ぼけた頭で理由を考えると、急に昨夜のことを思い出して顔が赤らむ。
「あ・・・」
エースはマルコと一線を越えた行為をしたのだ。借りを口実に、本当によいのかどうかもわからないまま手慣れたマルコに流されてしまった。行為が終わった後は、無性に腹が立ってマルコに当たり散らしてしまった気がする。気を遣ったマルコはエースに部屋を明け渡し、一人にしてくれたのだ。

マルコはあれからどうしたのだろうと考えながら、マルコと顔を合わせるのが気まずいと思う自分がいる。
昨日マルコが何故エースに欲情したのか、その答えは謎のままだ。
気に入ったからとマルコは言っていたが、島で売春婦を気に入るのと何が違うのだろうとエースは思う。
サッチやティーチは島に着くと、気に入る気に入らないでいつも女を選り好みしているではないか。
エースは売春婦を買ったことはないが、マルコもきっとそんな風に遊ぶ相手を選んでいるのだと勝手に決めつけ、自分で自分を貶めた。

いつまで考えても、どんな答えが欲しいのかもわからないまま時間だけが過ぎていく。
エースは昨日のマルコとのやりとりや、あられもない自分の痴態を思い出しては何も手につかずにぐすぐすしていたが、身体の気持ち悪さを我慢できなくなり、とりあえず浴場に行くためにのろのろと起き上がった。

マルコの部屋から出ると、まだ早朝で隊員の姿は見えなかった。エースは人気のない廊下を選んで共用の浴場へと向かった。
早朝から風呂に入るような綺麗好きな隊員は殆どいない。エースが知ってる限りではビスタかイゾウくらいだ。男所帯のため、早朝でなくともこまめに風呂に入る人間は少なかった。

予想通りこの時間の浴場には誰一人おらず、エースの貸切状態だった。
脱衣所で少ない衣服を脱ぐと、冷え切った洗い場に入る。大浴槽のお湯は抜かれていて、使えるのはシャワーだけだった。
エースはコックを捻って熱いお湯を出すと、昨日の行為を清算するように丁寧に石鹸で身体を洗った。
自分の裸を見ると、嫌でも昨日の情事が脳裏をよぎり、その度に手が止まった。
マルコの手が、口が自分の身体を這う感覚。指が身体に入り込み、未知の感覚をエースに刻み込んだ。
あの時に身体の奥から湧き上がった絶頂感を思い出すと、下腹部に熱が集中するのを感じた。
「出したばっかなのに・・・」
エースは独り言を言うと、誰も浴場に入ってこないことを感覚で確かめて、持ち上がった自分の中心をおもむろに触った。
「・・・ん」
こんなところで馬鹿な事をと頭では分かっていても、熱を持った身体は止まらなかった。
石鹸にまみれて滑りが良くなった手で、普段のように処理をしようとする。先端や括れを擦って扱くが、絶頂には程遠くいつも通りの快感が得られなかった。
「なんで・・・」
焦ったエースは強く扱いてみるが結果は一緒で、多少の快感は得られるがすぐに出すことができそうになかった。
自己処理をたまにしかしないエースは出すのに苦労したことなどなかったはずなのに、精神的には吐き出したくても身体の快感が追いついてこない。いつもとはまるで逆のもどかしさに、吐き出したいという欲求だけが強くなった。

マルコはどうしていたんだろう。
エースはマルコとの行為を無意識に思い出していた。体験したことのない強い快感を得たのは、後孔を触られてからだったことを思い起こす。
エースは恐る恐る自分の指を後ろに這わすと、石鹸で濡れた中指を後孔に挿し入れた。
「んくっ・・・!」
身体がブルッと震えるような感覚がして、指を拒絶するように穴が収縮した。押し出されながらも、半ば強引に中指を押し込む。ビリビリと腰が震えながらも、エースは指を動かした。
溶けそうに柔らかい肉壁を探りながら、快感を得られるしこりを探す。
「んっ、ぅんっ・・・」
暫らく内壁を弄り指が奥のしこりにあたると、マルコにされた時のような快感が腹の奥から湧き上がった。
「あっ!ああっ・・・」
既に勃ち上がっていた中心からは白濁した先走りが零れ、背筋が快感に震えている。
エースは快感を追うように指を動かすと、握った中心から見知った感覚が湧き上がった。
「あ・・・、イクっ・・・」
マルコがしたように中心を強く扱くと、勢いよく白濁した体液が飛び出し、顔まで飛沫がかかった。
ようやく出すことができて脱力したエースは、肩で息をしながら吐き捨てるように独りごちた。
「はぁ、はぁ・・・、俺は歪んでる・・・」
昨日のことで懲りている筈なのに、マルコとの情事を思い出して自慰をするなんてどうかしてる。
エースはシャワーで痕跡を洗い流すと、自己嫌悪に陥る前に早々と浴場を後にした。

*

風呂に入り大分すっきりした頭になると、昨日のマルコとの行為は同意の上だったと、エースは自分に言い聞かせることにした。
そうでなければ男としてのプライドを保ちようがないし、売春婦のように遊ばれたと思いたくはなかった。全ては自分の経験の浅さが招いた結果だと無理に自分を納得させ、もうこれ以上このことについて深く考えるのはやめようと心に決めた。

- Continue -
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一人でいけないことをしてしまうエースも好きです。
次は、場面変わってマルコの場合はという話になります。


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