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水響庭Blog

日々、思いつくまま書き連ねて行く駄文妄想blogです。 One piece/12、進撃の巨人/エルリその他を亀更新していきます。 作品はシリーズ毎のカテ分けになっています。 現状はOne piece、進撃の巨人のみになります。話は基本R15、R18を含む流れになりますので、苦手な方はご注意下さい。

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船上の絆(1)

CP/D家族(マルエー前提)
マルエーが密かにくっついている前提で、エース誕生に合わせて作ろうと思っていたお話です。
ウォーターセブンでガープとルフィがやったアレが、エースだったらという妄想の産物。家族を大事にする白ひげも黙認状態というカオスな話に。
生ぬるい目でどうぞ。

拍手[8回]

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荒れた海と渡り合うのが日常の白ひげ一行だったが、ここ数日、この海域では珍しいほどの好天気に恵まれていた。
抜けるように晴れた青空にはカモメが浮かび、モビーディック号は暖かい陽射しに包まれていた。時間がゆっくりと流れる甲板で白ひげを始めとする隊長達は暇を持て余していた。
「あー、今日も暇だぜ。どっかの馬鹿な船でも襲ってこねぇかな」
サッチは手持ち無沙汰にトランプを切ると、大きな欠伸をした。特にすることもなく、自然と白ひげの足元に集まって来ていた他の隊長や部下達も、賭け事をしたり、愛用の武器を手入れしたりと思い思いの昼下がりを過ごしていた。
エースはというと、優しい陽射しに眠気を誘われて、甲板の板張りで寝こけていた。

海は静かに波打ち、敵の襲来もないので、当番の隊員は見張り以外に設備の調整や洗濯くらいしかすることはなかった。
白ひげは退屈をそうに、集まった息子達に問いかけた。
「何がある訳でもねぇが、宴がしてぇな」
宴という言葉には皆が歓声を上げた。
この頃は祝杯を掲げるほど大きな出来事もなかったし、敵も襲ってこない平和な海に退屈しきっていたからだ。
マルコだけは白ひげの体調を考えてあまりいい顔をしなかったが、酒量を控えると白ひげに約束を取り付けてからは、宴の準備をするのに異論は無かった。

久しぶりの宴に船全体が浮き足立った時、見張りの隊員が甲板に向かって大声で叫んだ。
「12時の方向に海軍船です!」
見張りの警告に和やかだった船が急に騒がしくなる。
「いつもの監視船じゃねぇのかよい」
マルコは言った。
白ひげ海賊団ほど大きな影響力を持つ海賊ともなれば、大抵どこの海域にいても海軍の監視船はつきものだ。いつもの監視船かと思い肉眼で船を確認したが、様子がおかしい。
マルコは不死鳥に姿を変え、見張り台までふわりと飛んで行くと、当番の隊員に代わって望遠鏡を取った。
遠目に見える海軍船は、確かにいつもの監視船とは違い、明らかにモビーディック号を目的にして向かって来ているように見えた。
望遠鏡を隊員に押し返し「誰が乗っているか分かったら教えろよい」と言い、すぐ白ひげに報告をした。
「海軍がモビーディックに向かって来ているよい。一隻だけだ」
白ひげは面倒臭そうにため息をついた。
「これから宴をしようってのに間が悪い奴らだぜ。景気付けに一丁叩き潰すか。エースはどこだ」
マルコは白ひげの足元を指差した。
「まだ寝てるよい」
エースは敵船襲来の騒ぎにも気づかず、そのままの状態で寝続けていた。
「ったく、こいつは大したモンだぜ」
エースを見て呆れ返る白ひげを尻目に、マルコは「出番だよい」と声を掛けて叩き起こした。眠そうに半眼を瞬いてエースは唸った。
「何の騒ぎだ・・・」
「身の程知らずの海軍船が一隻、モビーディックに向かってるんだよい」
マルコは簡単に状況を説明した。白ひげはマルコの後を引き継いで命令した。
「寝起きの運動にいいだろう。海軍の小船をおめぇが行って派手に叩き潰してこい」
エースは寝起きの頭で事態が把握できないまま、マルコの指示で部下がストライカーを用意したので、すぐに海に下りなくてはいけなくなった。
「なんだって俺なんだよ」
寝起きで不機嫌そうに文句を言うエースに、マルコはそっと耳打ちした。
「オヤジは暇で飽き飽きしてるんだよい。お前が派手に仕留めてくればオヤジも気分良く宴を始められるんだろう」
マルコは機嫌の悪いエースの耳に、わざと唇を当てた。敏感なエースはそれに気付くと、耳を赤くして抗議した。
「なにすんだよっ・・・」
「目ぇ覚めただろうよい」
マルコは意地悪く笑うと、行けよいと背中を叩いて送り出した。

甲板から海に降りると、エースは自身の炎でストライカーに火を入れた。甲板を見上げて、白ひげと隣で見守るマルコに向かって手を振った。
「オヤジ!行ってくるぜ!」
先程とは打って変わって、意気揚々と出動したエースを見て、マルコは「単純なやつだよい」と口角を上げた。

海軍船に向かってだんだん小さくなっていくエースの背中を見ながら、白ひげは息子達に言った。
「10分、15分てとこか。おめぇら宴開始の花火をよく見ておけよ」
突然の臨戦体制で甲板に集まった隊員達も、白ひげ勝利の戦況を疑うことなく、皆がエースの働きに注目していた。
ところが、エースが出動してから30分経っても船が焼き落とされる気配は全く無かった。エースは戦況がまずく援軍が必要な時には自らの炎で火柱を立て、それとわかる合図を送ることになっている。しかし、海軍船からは火柱どころか大砲が放たれることもなく、戦闘の兆しさえないまま、不気味な静けさを保っていた。
エースの動向がわからず一抹の不安を感じたマルコは、見張りに尋ねた。
「エースは何してるんだよい、誰の船か分かったのか」
苛立ちはじめたマルコに急かされ、見張りは望遠鏡越しに目を凝らしながら必死に状況を伝えた。
「・・・エース隊長は、甲板で誰かと言い争いをしてるみたいです!あれは、海軍本部・・・、中将ガープの船だと思います・・・!」
「ガープだと?海軍の英雄ガープかよい」
「は、はい・・・、恐らく・・・」
自信無さげな見張りをよそに、白ひげはマルコに言った。
「ガープが相手じゃあ一筋縄でいかねぇだろうな。マルコ、おめぇも行ってエースに年の功を見せてこい」
海軍を早々に蹴散らし、宴の大義名分を通したい白ひげは、長丁場を避けるためにマルコに出動命令を出した。エースに続き、白ひげ海賊団No.2のマルコが出動することになり、見物の隊員達からは期待のどよめきが起こった。
「行ってくるよい」
エースの状況をいち早く把握したいと思うマルコは、白ひげの命令を受けるとすぐに不死鳥の姿に変わり、美しい残像を残して船から飛び立っていった。

海軍船まで辿り着くと、エースは甲板で海兵達に遠巻きに囲まれながら、ガープと激しく諍いを起こしていた。
海兵の見張りがマルコに気づき、電電虫で船内に警告する。
「不死鳥マルコが来たぞ!」
マルコは新たな敵の襲来に緊迫する海兵達を気にもせず、上空からエースの背後に降り立った。
「お前は一体何をしてるんだよい、こんな小船に時間を取られるな」
マルコの一言に、取り囲む海兵達は武器を握りしめて激高したが、ガープと相まみえるエースの方が余程殺気立っていた。
ガープと何を話していたのか興奮しきったエースは、船を出た時よりも耳を赤くしていた。エースは憤満やるかたない表情でマルコを振り返ったが、口を開いたのはガープだった。
「わしの城を小船とは言うのう小僧!育ての親が孫に会いにきて何が悪いんじゃ!」
エースは一番言われたくなかったことをガープに言われ、苦虫を噛み潰したような顔で言い返した。
「俺はてめぇに世話んなった覚えはねぇ!」
「ガキの頃はみんなそう言うわい!どわっはっはっは!」
豪快に笑ったガープは、予想外の展開に面食らっているマルコに言った。
「お前は1番隊隊長のマルコじゃな。わしゃあ白ひげとも長年渡り合った仲じゃ、よく知っとるじゃろう。こちとら非番で戦う意思はない。エースが世話になっとるようじゃが、白ひげのところに案内せんかい!」
「やめとけよ!ジジィ!」
興奮するエースをガープは扱い慣れた態度であしらう。二人の様子を観察して少なくとも危険は無いと感じたマルコは、白ひげの命令とはいえ自分まで出向いたことの馬鹿馬鹿しさにただ呆れるばかりだった。

- Continue -
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他シリーズを読んで頂いている方がいれば、また寄り道してほんとにすみません。タイトルは某アーケードゲームをもじってますが、特に関係はありません。
こちらは3話完結+オマケでサクッと終わります。


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