ハンジ「創立記念パーティーの季節がやってきた」(6/6)▼キャラ崩壊注意
▽ネタバレなし
▽オールキャラ
▽ほのぼの安心全年齢
[2回]
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進行ハンジ『ある日、ガラスの棺で眠る白雪姫の噂を聞きつけ、隣国の王子様が森にやってきました』
エレン(俺の出番か…)ガクブル…
ミカサ「…」ジトォ
エレン(白雪姫はリヴァイ兵長だし、後ろからはミカサが睨んでくるし、行くも地獄戻るも地獄だ…)ブルブル
ハァ…トボトボ…
進行ハンジ『王子は白雪姫を見ると、小人たちに言いました』
エレン!シャベッテ!
エレン「え?あ、あの、これは白雪姫ですか?」
ペトラ「そうなんだけど、魔女に毒リンゴを食べさせられて、死んでしまったの…」
エレン(…兵長が気絶してるなんて、状況がシュールすぎて笑えてきそうだ…)クッ
オルオ(オイ!何笑ってんだ、早くしろ!兵長が起きるだろ?)ドン!
スイマセン!
エレン(笑いを堪えろ!早く進めなきゃ、終わらないぞ…。ええと、次はどうなるんだ…?)
コホン…
エレン「あの、小人さん。良かったら白雪姫を俺にくれませんか?大事にしますから…」ダッタッケ?
マッタマッタ!
進行ハンジ『話の方向が違うよ、エレン。正しくは、王子は悲しみのあまり、白雪姫に優しく口づけをしました。…はい!』
エレン「え!?王子は白雪姫を持って帰ろうとして、運ぶ時につまずいて、棺が揺れた拍子にリンゴを吐いて息を吹き返したんじゃなかったでしたっけ…?」アセアセ
進行ハンジ『そういう話になってるやつもあるけど、これは違うの。ほら、進行に従って!』
エレン「えー!!ハンジさん、俺、そんな事急に言われても出来ませんよ…!!」ナミダメ
進行ハンジ『それは困るなあ、してくれないと面白くないし、話が終わらないよ』
オルオ「やっぱガキは度胸がねぇな。だから王子は俺が適任だったんだ…」サテト…
ギャアアァァ、マッテ!
ペトラ「何しようとしてるの?ダメだよオルオ!ここは女子の出番だよ!」
エルド「ちょっと待てペトラ!ここは公平に決めよう…」
グンタ「俺もエレン説だと思っていた。ストーリー上口づけが必要なら、何なら俺が…」
エルド「だから待てって!公平に…、オールーオー!待てと言ったろ!」
ギャ-ギャ-オレガオレガ…
コニー(何て醜い争いなんだ…。噂で聞いた事はあるが、リヴァイ班は想像以上に熱心なファンクラブ状態だな…)ドンビキ
サシャ「もう誰でもいいですから…!皆笑ってますよぉ…、恥ずかしくないんですか?」カエリタイ…
ドッ!アハハハ…
エルヴィン「リヴァイは愛されてるなぁ」ニコニコ
ミケ「リヴァイ班は特に信者だからな。若い兵士達の間で流行っている調査兵団の裏投票で、リヴァイは抱きたい男一位らしいぞ」
エルヴィン「"抱きたい"男か。リヴァイが聞いたら怒るんだろうな」ハハハ
進行ハンジ『ちょっとリヴァイ班は落ち着いてくれ!王子は何してるの?早くしてくれ、時間が無い!』
コニー「エレン!何でもいいから早くしろよ!終わらねぇだろ?」
サシャ「演技なんだから恥はかき捨てましょうよ!エレン、早くして下さい!」
エレン「…よし!」グッ!
ペトラ「エーレーンー!」ギラァ…
オルオ「待ーてー!」フラァ
ギャアアァァ!
ミカサ「エレンが危ないっ!もう黙っていられない…!」タッ!
ジャン「おい、ミカサ待て!」ダッ!
アルミン「ちょっと二人共、舞台出ちゃダメだよ!」タッ!
進行ハンジ『あーあ、魔女も鏡も家来も出て来て勢揃いだね、アハハ!話の流れ的にはエレンなんだけどなー』
エレン(くそ!俺がさっさとしておけばこんなにややこしくならなかったのに…)クソ…
ミカサ「エレン!無理にそんなことする必要なんてない!クソチビは死んでいればいい…」
アルミン「ミカサ!ごっちゃになってるよ…!」
ペトラ「ちょっとクソチビってまさか兵長の事!?」ヒィィィ!
ジャン「エレン!早くしろよ!もうめちゃくちゃじゃねぇか!アルミンがミカサを抑えてるうちに早くしろ!」
エルド「エレン!早まるな!他の解決方法がある筈だ!」
オルオ「おいガキ!劇にかこつけて抜け駆けは許さねぇぞ!」
グンタ「エレン!」
エレン「もう、みんな黙ってて下さいよ!!」ドン!
全員 シ------ン…
エレン(終わらせるんだ…、やってやる!)
ブチュ--!
ギャアァァァァ!
エレンガ---!
ウラギリヤガッタナ--!
リヴァイ「…!」パチクリ
エレン「あ、兵長…//」バッ!
リヴァイ「…ん?お前、俺に何した」ゴゴゴゴ…
エレン「あの、進行上、必要だったから…えーとその…」オドオド
ン? フキフキ…マサカ…
エレン「いや、その…」ナミダメ
ナニスンジャコラ--!
バキッ! ボコッ! ガコッ! ボスッ! ゲシゲシ…
ミカサ「ああ、エレン!…クソチビ!許さない…!」ギラァ!
アルミン「ミカサ!駄目だよ、抑えて!!」ガシィ!
ギャアァァァ! ヘイチョ--!
シツケガタランナ…
バキッ! ボコッ! ガコッ!
全員(((((う、うわぁ…)))))ガクブル
進行ハンジ『ちょっとリヴァイ!その辺にして!…あーあ、王子をボコボコにする白雪姫なんて聞いたことないよ…』
エレン「…」ボロ…
進行ハンジ『まあ、いいか!とにかく王子のキスで白雪姫は目覚めたし、2人は結婚して仲良く暮らしましたとさ!』
ハイ! ミンナアイサツシテ-
ワ----!
パチパチパチパチ…!
〜翌日〜
ナナバ「ハンジ!昨日の劇面白かったね!昨日からその話題でどこも持ちきりだよ。あんなの企画していたなんて知らなかった、ねぇミケ!」
ミケ「確かに。ハンジに変わった事をさせたら右に出るものがいないな」
ハンジ「ほんと!?嬉しいな。でもさーリヴァイの機嫌を損ねちゃって…大変だよ」アハハ…
エルヴィン「やあ、おはよう」
ミケ「…エルヴィン、その顔はどうした」
エルヴィン「リヴァイにやられたよ。昨日の事を黙っていたのが余程気に入らなかったみたいでね」ハァ…
ハンジ「ごめーんエルヴィン、元はと言えば、この企画を考えた私の責任だ…」ショポ
エルヴィン「お前が気にする事はない、承認したのは私だ。皆も楽しんでいたし、反響が凄くて良かったじゃないか。ただまあ、折角だから白雪姫の姿のまま部屋に連れ込めたら尚良かったかな…」
ナナバ(変態…)
ハンジ「そんなの!衣装ならいつでも貸すよー!ただ着ればの話だけどね」ハハ…
リヴァイ「…また勝手な事を企みやがって…」
ギャアァァァ!
ゲシゲシ!
調査兵団のアドリブ劇白雪姫は兵団だけにとどまらず、一般庶民の間でも広く噂されるようになった。
人類最強の白雪姫として薄い本が出されるまでになったとさ。
◎おしまい◎
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ちょっと長かったですが、見て頂いた方はありがとうございました!
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