CP/マルエー1話目の冒頭でも書きましたが、船上の絆はマルコとエースが密かにくっついている前提の話でした。
ガープが帰った後の二人です。
あくまでもこの話は後日談的なオマケの位置づけで作りました。
[10回]
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ガープが去った後、白ひげが船長室に戻るのを見届けてから、マルコとエースは居住区に戻った。
エースは「どうしても話しておきたい事がある」と言うと、マルコの後を追って部屋に入った。
上着を脱いでベッドに腰掛けたマルコの、足の間に割り込むようにエースは床に座り込む。引き締まった太腿に頭を預け、改まった眼差しでマルコを見つめた。
「どうしたんだよい、エース。話って咥えたいってことかよい?」
大事な話をするというよりは、口淫をするかのような体制をとるエースの天然さにマルコは苦笑いをした。
「馬鹿、そんなんじゃねぇよ」
エースとしてはこれが落ち着くと思った体制で、打ち明け話をしようというのに茶化すマルコにムッとした。
「もういい」
「冗談だよい。話してみろ」
マルコはエースの髪を手で梳くと、話にくそうに勿体ぶる恋人を促した。
大きな手で撫でられ、太腿から伝わるマルコの体温で気持ちが落ち着いたエースは重い口を開いた。
エースは白ひげに告白した時と同じように、マルコに全てを打ち明けた。自分がロジャーの実子であること、その当時処刑から逃れることができた出生の秘密、そしてガープとの関係を洗いざらい話した。
話が終わると、マルコは驚いたように暫く黙っていた。
エースは自分が敵の息子である事を受け入れられなかったのではと恐れて、マルコの顔を直視できずにいた。
沈黙が痛くなったころ、エースは堪り兼ねてマルコを見上げた。
「・・・マルコに話してなかったのは悪かった。でも俺、言えなくて・・・」
エースは縋る様な眼差しで言葉を詰まらせた。マルコは必死に自分を繋ぎとめようとするエースが愛しくなり、頬を力強く両手で包み込むと唇を重ねた。
「んんっ・・・!」
噛み付くような口付けして、勢いで歯と歯がぶつかり合う。
「お前が誰の息子であろうと、エースはエースだよい。何も変わらねぇ」
マルコはそう言うと、もう一度唇を重ねた。エースは白ひげと同じように自分という人間を大事にしてくれたマルコに感謝した。
「・・・ありがとう」
静かな部屋に卑猥な水音とエースの喘ぎ声だけが響いていた。
「んぐっ、んっ・・・、ふっ・・・!」
エースはマルコの足の間に跪き、中心を咥えていた。大きく猛った中心は口に収めるのがやっとで、口淫をしたことがないエースは歯を立てないようにするだけで精一杯だった。
「下手だな、もっと喉と舌を使うんだよい」
マルコはエースの頭を押さつけて、喉奥まで中心を突っ込んだ。
「んぐぅっ!!んっ・・・!」
挿入するような動きに、息が詰まる苦しさを覚えてエースの目尻から涙が溢れた。自ら口淫をするというよりは口の中を犯されているような行為に頭が真っ白になる。マルコのズボンを掻きむしり苦しさを訴えると、髪を引かれて口から中心が抜かれた。
「ゴホッ!・・・ひでぇ・・・」
「悪りぃな、お前の顔見てるとつい虐めたくなるんだよい」
「なんでっ、あっ・・・!」
エースは唐突にベッドに引きずり倒されて、言葉が途切れしまった。
マルコは俯せに押し倒したエースの衣服を慣れた手付きで剥くと、勃ちあがって濡れた中心がよく見えるように足を持ち上げた。
「こんなにガチガチにして、しゃぶるだけで興奮したのか?」
「うるせぇな・・・!」
生意気さがマルコの嗜虐心を煽っていることに気付かないエースは反論した。
「口のきき方がなってねぇな、このまま突っ込まれてぇのかよい」
マルコは薄く笑うと、エースの後孔に舌を這わせた。ぬるっとした感覚でマルコのしていることを理解したエースは思わず叫んだ。
「そんなとこっ!嘘だろ!」
身体を捩ろうとしても、両脚を押さえつけられていて逃げることが出来ない。
濡れて柔らかな舌で後孔を犯され、挿入されるのとは違う不思議な感覚にエースの中心はビクビクと反応した。
「あっ、あっ、んぁ・・・」
エースはシーツに爪を立てて快感に耐えていた。暫く舌で嬲り、後孔から力が抜けて柔らかくなってきたのを見計らって、マルコは自分の中心を宛てがった。
後ろからマルコに突き上げられて、引き攣るような痛みと下腹部を擦られる快感にエースは背筋を震わせた。マルコは耳朶を甘噛みしながら囁く。
「ロジャーの息子を組み伏せてると思ったら、変な気分だよい」
「関係ねぇんだろっ・・・」
「ああ、俺にとってはエロく腰振ってるただのエースだよい」
エースは言葉で辱めようとするマルコを強く睨みつけた。強気なエースの態度に下腹部がゾクッと湧き上がる興奮を感じて、マルコはさらに奥まで腰を打ち付けた。
「ひっ、ひぅっ、あぁ!マルコっ・・・!」
まだ行為に慣れない身体は、腹の奥まで犯されるような深い挿入に耐えるようにギュッと収縮する。
「そんなに締め付けるな。いい加減慣れろよい」
搾り取るようにきつくなった後孔を苛むようにマルコは抜き差しする。
お互いの想いを確認しいつもより高ぶったエースは、行為に先走りを零しながら嗚咽を漏らしていた。
「ひっ!ぅあっ、あっ・・・もう、出したい・・・」
エースは突き上げる射精感に我慢出来なくなり、中心を触ろうと手を這わせる。
「自分で触るなと言っただろうがよい。後ろでイケねぇなら俺が出すまで我慢しろよい」
エースの両腕を後ろに引っ張り上げると、激しくエースを犯した。
「あぁぁっ!うぁっ、く、るしい・・・、マルコ、もう、出させて・・・」
頭がおかしくなりそうな快感に、エースは喘ぎながら懇願した。
高ぶったマルコも自身に限界を感じ、エースの腕を解放して背中に覆い被さると、自分の律動に合わせてエースの中心を扱いた。
「あっ!あぁっ!出る・・・!」
ようやく与えられた刺激に、エースはビクビクと身体を痙攣させて精を吐き出した。マルコの精を腹に受けながら、いつまでも終わらない絶頂感に朦朧としていた。
「エース、ずっと側にいてくれよい」
行為が終わった後の二人はいつも以上に長いキスをした。
*
「早く終わらねぇかな」
マルコの部屋の外で、サッチとビスタは待ちぼうけしていた。
宴会の後片付けは翌日の朝番がすることになっていたが、倉庫の鍵をマルコが持っているので片付けが進まないのだ。鍵を取りに来たらマルコとエースの情事に出くわし、思いかけず二人の関係を知ってしまったサッチ達は、部屋に入ることもできずうろうろするしかなかった。
真っ最中の二人は、サッチとビスタの気配に気付かない。
部屋から漏れる情事の様子を聞きながら、ビスタは言った。
「マルコは昔から女に対してサディストだからな。エースが可哀想だ」
「うまくいってるってことはエースも満更でもないんだろ」
サッチは欠伸をしながら答えた。
「まあ、ここで聞いてるのも悪かねぇが、悪趣味だし戻るとするか」
サッチは倉庫の鍵が手に入らない言い訳を考えながら、午前中一杯は誰もマルコの部屋に近づかないように通達しなければいけないと思い、その場を去った。
- End ------------------------------------------------------
まさかのサッチ&ビスタに見られていたエース達です。色んなことを1話に詰め込み過ぎて、エ○もライトな感じになってしまいました。
最近、亀更新ですみません。
最後までご覧頂きありがとうございました!
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