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水響庭Blog

日々、思いつくまま書き連ねて行く駄文妄想blogです。 One piece/12、進撃の巨人/エルリその他を亀更新していきます。 作品はシリーズ毎のカテ分けになっています。 現状はOne piece、進撃の巨人のみになります。話は基本R15、R18を含む流れになりますので、苦手な方はご注意下さい。

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冬島(15)

CP/マルエー
時を同じくしてサッチとマルコの場合はという15話目です。
当事者ではないのにどんどん巻き込まれて行くサッチは世話貧乏マイスターです。

拍手[6回]

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その頃サッチは、マルコと共に中番勤務で甲板に出ていた。
二人が同じ当番のときは、夜番明けでもない限りいつもエースが一緒にいたため、賑やかな若者が一人いないだけで、急に場の空気が老けこんでしまっていた。

サッチは二階甲板にエースがいることに気付いていたので、横目で二人を交互に観察していた。
マルコは、エースがいないことなど気にもしていない風で、普段通りの表情で仕事をし、与える指示にも曇りがなかった。
マルコの落ち着き様と資料室での出来事を思い出すと、エースの方が特にマルコを避けているような感じがして、サッチは大方エースがマルコをひどく怒らせたのではないかと考えた。
怒られたからといって、エースがそこまで気にするような性格には思えなかったが、とりあえずはそう思ってマルコに探りを入れることにした。
「今日はエースが寄って来ねぇな」
「そうだな」
マルコは眉根を寄せながら、部下達が持ってきた在庫確認書を纏めていた。
マルコの様子を横から眺めるが、書類仕事をする時にいつも使っている眼鏡を掛けているため、サッチの方からは表情を伺い知る事ができなかった。
「あいつ、二階の甲板にいるぞ」
サッチに言われてマルコは横目でチラリと二階を見た。若い隊員達と何やら話をしているエースを確認すると、すぐに書類に視線を戻した。
そして不機嫌そうに眼鏡を上げながらサッチに言った。
「そんなに気になるなら行ってこいよい」
マルコは「だからどうした」と言わんばかりの態度でサッチに言った。
これほど不自然な状況になっているのにも関わらず、あくまでもエースの話題に対して頑なに興味を持つまいとしているマルコに、サッチは強く言い返した。
「俺じゃない、お前のことだろ?」
多くを語らないくせに、人に当たるような態度をとるマルコに我慢が出来なくなり、直球でエースの事を聞くことにした。
「なあ、お前ら何があったんだよ。急によそよそしくなりやがって、俺もビスタも気ぃ遣ってんだ。エースに聞いても何でもねぇって言うし、俺からしたら・・・」
「エースは何でもねぇって言ってたのかよい」
サッチの言葉が琴線に触れたのか、遮るようにマルコは言った。
不機嫌な沈黙を破り、唐突に確信に触れるような事を言うので、サッチは怯みながらもマルコの話に踏み込んだ。
「そうさ。だが俺からしたらエースの方がお前の事を避けてるみてぇだし、大方また何かしでかしたんじゃねぇのか?」
マルコは、眼鏡をおもむろに外して難しい顔で空を仰ぐと、貝のようにまた重く口を閉ざしてしまった。
サッチは、とりあえずの所マルコが会話の土俵に上がってきただけで十分だったので、後はマルコの頃合いで話せばよいと思い、本人が話す気になるまで余計な事は言わないことにした。

陽が落ちる頃になると、補修作業もひと段落し弾薬などの棚卸も終わったので、天候さえこのまま落ち着いてくれれば大きな作業は終了ということになった。
夜番との交代までまだ時間があるため、マルコは隊員達を先に夕食に行かせる事にした。
サッチは一番混んでいる時間帯に食堂に降りたくないと思っていたし、ようやくマルコと二人きりになれたので、昼間の話の続きが聞けるのではないかと期待していた。
マルコは暗く人の少なくなった甲板で、闇に溶けて果てしなく広がる黒い海を眺めていた。
サッチからすると、二人になる状況をわざとマルコが作ったようにも思えたし、この機会を逃す手はなくマルコの隣に陣取ると、昼間の話を畳み掛けた。
「・・・お前がそんなに悩むなんて珍しいじゃねぇか。さぁ、エースが何をしたのか言ってみろよ」
マルコは何かの答えがそこにあるかのように海を見据えていたが、大きくため息をつくと観念したようにサッチに言った。
「・・・エースを裸に引ん剥いた」
「はあ?」
サッチはマルコの言っている事がすぐには理解できず、聞き返してしまった。
「だから、エースを引ん剥いて無理矢理セックスした。エースじゃなくて俺がしでかしたんだよい」
思いも寄らなかった内容にサッチの頭は一瞬固まってしまった。急に鈍くなってしまった頭で、時間をかけてマルコの告白を噛み砕くと、あまりの事の重大さに思わず叫んでしまった。
「う、ウソだろ!!?何でまたそんなこと・・・」
「俺がバカだったんだよい。部屋にいる時にあまりに無防備だったんで、欲情して押し倒した」
サッチは、マルコの一言一言を驚きをもって聞いていたが、 欲情したからという理由で押し倒されたエースを思うと、例え相手がマルコでも憤りを感じざるを得なかった。
「マジかよ・・・。ただヤりたいだけなら他にいくらでも相手はいたんじゃねぇのか?なんでエースに手を出したんだ」
モビーディック号の中で、昔からマルコは人気があった。隊員達からすれば憧れの隊長と一晩寝れるだけでも誇りになるため、マルコの夜の相手を望んで、ひどい時は毎晩のように告白を受けていたのをサッチは知っている。
マルコもサッチも進んで男に手を出すわけでは無かったが、今より若い頃は航海が長くなると、言い寄る相手から器量のよい者を選り好みして、一晩の相手を務めさせたこともあった。
サッチ自身もそうだったが、マルコも性処理の手段として同性行為を嗜んでいると思っていたため、望んで相手を務める隊員達ではなく、よりによって無理矢理エースに手を出したことは余程の理由がない限り批判されても仕様がないとサッチは思っていた。
サッチに詰問され、マルコは言い訳をするでもなく、ただ後悔するように思いを吐き出した。
「エースに手を出したのは遊びじゃねぇよい。俺は本気だった。ただ、何もかもしくじったし、早すぎたんだよい」
マルコは手すりに置いた腕の中に顔を埋めると、そのまま黙り込んでしまった。
いつも冷静なマルコが、ここまで打ちのめされている姿はサッチにとっても珍しく、これ以上声をかけることも出来なくなってしまった。
とんでもない打ち明け話を聞いてしまったと思うと同時に、ビスタに何と説明してよいかわからず、サッチは頭を悩ませることになった。

- Continue -
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管理人的には、マルエーとサッチ&ビスタ、時々イゾウ、何かあった時の白ひげというのがお気に入り構成です。
そんな感じで16話に続きます。


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