CP/マルエーやっぱりマルコとエースの絡みは楽しい!と思いながら書いています。二人が雨降って地固まろうとしているような27話です。
[10回]
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「エース」
マルコは、興奮して怒りながら涙を流すエースを見て、そっと親指で目尻を拭った。
「・・・触んじゃねぇ!何とか言えよおっさん!」
エースはパンッとマルコの手を叩いて拒絶した。
十六番隊の男と最後に話したあの時から、ずっと悩まされていた疑惑をついに口にしてしまった。マルコがどう出るのか、それだけが気になる。怒れる猫のように荒い息をしながら、エースはマルコを見据えた。
「エース、落ち着けよい」
マルコは先程まで怒り狂っていたのが嘘のように冷静な態度で、宥めるように再びエースの手を取った。
嫌がって引っ込めようとするエースの手首をしっかり掴み、手のひらに唇を付けキスをする。
「・・・っ」
「・・・俺はあいつとヤってねぇよい」
マルコは至って真剣な眼差しでそう言った。
エースはそのマルコの目に、言葉に、胸がギュッと締め付けられた。心が感じる苦しい程の快感はすぐ身体を駆け巡り、じわじわと頭を擡げる下半身でハーフパンツがキツくなった。
マルコは口の上手い大人だ。エースはマルコの言葉に絆されそうになるのをぐっと堪えた。
「・・・うそだ。俺は聞いたんだ、あいつから全部・・・、あっ」
突然マルコに手のひらを舐められ、エースは思わず反応してしまった。自分でも思っても見なかった程恥ずかしい声が口をついて出てきて、耳に熱が集中する。
「・・・あいつがお前に何を吹き込んだか知らねぇが、ヤレる筈がねぇよい。俺はお前に惚れてんだ」
「・・・っ!」
その瞬間、エースは顔を横に反らせて肘で顔を隠した。
気持ち悪がらせたか?とマルコは思ったが、マルコに掴まれていない方の腕で必死に顔を隠すエースは胸まで赤くなり、腕の隙間からは恥ずかしさで顔を歪めてるのが見てとれた。
その様子を見たマルコは、思わず頭をガシガシ掻きむしった。
「ああ、クソッ!俺にはお前が誘ってるようにしか見えねぇ」
「わっ!」
マルコはエースの足首を掴んで力任せに引っ張りベッドに寝かせると、エースの顔を覆う腕を引っぺがした。
「み、見んなよ!」
「うるせぇ犯るぞ、したくねぇなら言えよい。どっちだ」
マルコはエースの膝頭を持ち下半身を割開かせると、ハーフパンツの上から怒張した下腹部を押し付けた。マルコの熱が感じられて、ゾクッとするような快感が末端まで駆け巡る。マルコは、答えを求めるようにエースの唇と歯列を指でなぞった。
途切れがちなエースの熱い吐息を指に感じたマルコは、このまま貪るようにキスをしてしまいたい衝動に駆られた。
もうすでに二人の中には「しない」という選択肢は無かった。マルコの下でエースの下腹部が快楽を求めて淫らに脈動しているのに、確かな言葉を求めるマルコはじっとエースが口を開くのを待っていた。
「・・・おい」
マルコは腰を揺らしてエースを促した。
マルコが触れている所から体温が感じられて、それだけで気持ちがいい。マルコとしたい。マルコの強さで征服して欲しい。欲が頭を支配している今、エースはそれしか考えられなかった。胸の中には憤りがまた燻っているのに、それすらも甘い痛みになってエースの身体を刺激する。
マルコにじっと見つめられて、もう爆ぜそうな身体を震わせながらエースは言った。
「・・・・する」
- Continue ------------------------------------------------------
次はR18!ワクワク☆
書きながらR18部分が2話に跨がれば、30話を最終にしようと思います。
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