エルヴィン「金が掛かって大変だ」(1/1)▼キャラ崩壊注意
▽ネタバレなし
▽ホワイトデー話
▽ほんのりエルリ
▽ほのぼの安心全年齢
[2回]
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〜調査兵団本部 執務室〜
カリカリカリ…
リヴァイ「…おい、エルヴィン。どこにいるかと思えば休日なのに仕事してんのか」
エルヴィン「まあ、仕事といえば仕事だが、それ程のものでもないよ」
リヴァイ「…ふん」
エルヴィン「そう機嫌を損ねるな。バレンタインのお返しも大事なマナーなんだよ。今月の給料はこれでパアだ、可哀想だと思わないのか?」
リヴァイ「ご丁寧に、全部にカードを添えることもないだろ。貴族の女どものご機嫌取りも大変だな」
エルヴィン「カードは兵士用だ。貴族のお嬢様には手紙にしている。大事な出資元だからね、印象が良いのに越した事は無い」
リヴァイ「くだらねぇ」プイッ
エルヴィン「そういえばお前は何か用意したのか?先月、お前にチョコレートを渡そうと様子を伺っている女性兵士を何回か見かけたが」
リヴァイ「全部断った」
エルヴィン「全部?それは酷いな。受け取るのが礼儀というものだぞ。部下と言えども女性に恥をかかせてはいけないよ」カキカキ…
リヴァイ「ひとつ貰えば他も貰わない訳にはいかなくなるだろ。面倒くせぇ」
エルヴィン「いかにもリヴァイらしいな」
リヴァイ「ああ、そういえばペトラのは貰った。同じものを班で配っていたから目の前で食ってやった」
エルヴィン「班員にはそういう思いやりがあるんだな。彼女に何か買ってやるといい、喜ぶぞ」
リヴァイ「…」メンドクセェナ
ハッ!
リヴァイ「そういや、俺もお前にやっただろ」
エルヴィン「ああ、覚えてるよ。マリアチョコだろ?リヴァイがあんなものを買ってくるとは意外だった。今年もらったチョコの中で一番美味しかったよ。くれた人が特別だからかな」カキカキ…
※マリアチョコとは、チロルチョコの進撃版です(捏造)
リヴァイ「そうだろう。ハンジの買い出しに付き合った時に買ったんだ」オカエシハ?
エルヴィン「お返し?たかがマリアチョコ一個でか。しょうがないやつだな…」フゥ
リヴァイ「…」モ-イイ…カエル
エルヴィン「冗談だよ冗ー談!ちゃんと考えてるから拗ねるな。ほら、見てごらん」ガタガタ…ヒョイ
リヴァイ「…!」テガミ…
ハヤクヨコセ!
コラコラマチナサイ…
エルヴィン「明日までダメだよ。それに一つ約束をしてくれないと渡せない」
リヴァイ「…約束ってなんだよ」ムス-
エルヴィン「今から言うことを明日必ず実行して、私に報告しなさい」
リヴァイ「…」
〜ホワイトデー当日 食堂〜
ガヤガヤガヤ…
ハイ、コレオカエシ!
ワ-ウレシ---!
リヴァイ「お前と、お前ら…、ちょっと来い」ジトッ
女性兵士達「あ、はい…//」ドキドキ
ナニカシラ…
リヴァイ「俺は甘いものは好きじゃないんだ。この間は悪かったな」
ドサァドサァ!
リヴァイ「好きなのを選べ」
女性兵士達「「キャアアアー!!/////」」
ウレシ---!////
ヘイチョウアリガトウゴザイマス!////
ペトラ「わあぁ!兵長がクッキーとか、珍しいですね」
リヴァイ「お前にはこれもやる」ポンッ
ペトラ「あ、ハンカチ…//こんな高いものいいんですか…?」パアァ
リヴァイ「構わん、それはお前にしか買ってないから他の奴らには言うなよ」
ペトラ「は、はいっ!////」キャアァァァ!
〜調査兵団本部 執務室〜
バタ----ン!
リヴァイ「…終わったぞ」ハァ…
エルヴィン「早いね、どうだった?」
リヴァイ「どいつもこいつも、馬鹿みたいに喜んでやがった」ドスン!
エルヴィン「そうだろう。女性兵士の憧れの的であるリヴァイ兵士長に気にかけてもらったんだ。喜ばない女性はいないだろうね」
リヴァイ「女兵士の殆どからもらっておいてよく言うな」
エルヴィン「立場上の問題だよ」
リヴァイ「ふん…、まあそんなことはどうでもいい。早く出せ」っ スッ…
エルヴィン「ん?何が?」ハテ?
リヴァイ「っとぼけるなよ。手紙、俺に書いたやつがあっただろ」イラッ
エルヴィン「おっと、これは失礼」ガタガタ…
エルヴィン「ほら手紙…、プレゼントもあるよ。ホワイトデーのお返しは三倍返しとはよく言うが、お前は千倍返しではきかないな。金のかかる男だ」
リヴァイ「これは?」モシカシテ…
エルヴィン「新しいクラヴァットと紅茶。好きかと思って、気に入ったかい?」
リヴァイ「……気に入った、ありがとう」///
エルヴィン「…!」ズキュン!
ガバァ!
リヴァイ「…あ」キュ…
エルヴィン「どうしたんだリヴァイ、そんな可愛い反応が出来るなんて知らなかったぞ」
リヴァイ「…俺だって、礼くらいちゃんと言える。これ、読んでもいいか?」
エルヴィン「お好きにどうぞ。紅茶、入れてあげようか?飲んでみたいだろう」
リヴァイ「…」コクン//
手紙 ガサガサ…
〜十数分後〜
エルヴィン「…どうだった?私の想いが少しは伝わった?」
リヴァイ「人から、こんな手紙貰うの初めてだ。まさか他の奴の手紙にもこんな事書いてるのか?」
エルヴィン「まさか!リヴァイだけだよ」
リヴァイ「…//」
エルヴィン「それで感想は?」チュ…
リヴァイ「何か…、読んでるだけでお前に犯されてるみたいに興奮した。…今からヤりたい」ノシッ…//
エルヴィン「これしきで興奮して、しょうがない子だな…」フッ…
リヴァイ「うるさい、さっさとしろ」
エルヴィン「愛してるよ、リヴァイ」
◎おしまい◎
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ちょっと早いですがホワイトデーお返し話です。バレンタインも書きたかったなぁ。エルリが既に付き合っている前提の話でした。
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